日本の自然は優美で、四季にわたりそのうつろう美しさは世界に類をみません。本書は、堀口大學、金子みすゞ、中原中也、串田孫一、石橋辰之助などの詩人・歌人・作家・俳人の心に残る一節(五〇項目)を詩人・作家の正津勉が高校生にも理解できるように平易に解説し、その一瞬を写真家の三宅修がとらえたカラー写真とともに、見開き一項目で構成した写文集です。項目の順序は、春から冬へ、朝から夜へ並べて、誕生から死までを感じられるようにしてあります。保存版の写文集ですので、ギフトにもご利用いただける本といえます。
1932年、東京都生れ。写真家。東京外国語大学卒業。明治生命、山の文芸誌「アルプ」(創文社)編集室勤務。同誌編集責任者を経て、1964年にフリーの山岳写真家として独立。1967年に日本山岳写真集団の創立に参加し13年間代表を務める。著書に『モンゴル紀行』『裏山の博物誌』(以上、山と溪谷社)、『雲をつかむ話』(恒文社)、写真集『山稜玻璃』『穂高 槍』(以上時事通信社)、『現代日本名山圖會』(実業之日本社)など。
1945年、福井県生れ。詩人・作家。1972年、第一詩集『惨事』刊行。以後、創作活動に専念。詩集に『冬の旅』(河出書房新社)、『笑う男』(邑書林)他、選詩集に『現代詩文庫 正津勉詩集』(思潮社)。小説に『笑いかわせみ』『小説尾形亀之助』『河童芋銭』。エッセイに『詩人の愛』、『脱力の人』(以上、河出書房新社)。山の詩集に『遊山』(思潮社)、『嬉遊曲』。山のエッセイに『行き暮れて、山。』(以上、アーツアンドクラフツ)がある。
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