わが家のある高尾山地西麓の山里(美女谷)を襲った山崩れと土石流の実態と恐ろしさ、それが引き起こした災害、その復旧で受けたボランティアや公共機関の支援など、土砂災害の最初から復旧までをまとめた体験記。
本書に記したような土砂災害は、日本の山里・山裾の何処でも起こりうる災害である。自分の村は百年、二百年の間災害などなかったから大丈夫だ、ということは全く当たらない。土砂災害は、過去に災害がなかった所ほど危ない、と考えた方がよい。
昭和7年、神奈川県津久井郡千木良村底沢(現在は「相模原市緑区千木良」)に生まれる。東京都八王子市在住。
東京大学農学部林学科卒、同大学院修士修了。専門は砂防学・森林水文学。
現在は東京農工大学名誉教授、地形学連合名誉会員、砂防学会名誉会員、緑化工学会名誉会員。
© 2015 Hakusan Shobo Co., Ltd. All rights reserved.