文明が発達し、便利さと情報があふれる中で、コンピューターという予言者に己の人生を管理されるような閉塞感の支配する今こそ、私たち登山者が追い求めて止むことのない原始の世界=秘境の山が、人間の在るべき情況にとって重要な意味を持ってきている。
1945年生れ。新潟県栃尾市生れ。高校生の頃より本格的に山登りを始め、岩登り、沢登り、雪山、アイスクライミング、山菜採り、キノコ狩りと活動はオールラウンドに及ぶ。本職はシダの系統分類を専攻する研究者。主な著書に『多摩川水流紀行』『秘境の山旅』(白山書房)、『山の用語なんでも事典』(山と溪谷社)、『日本登山大系』(全10巻、白水社、共著)などがある。
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